浜松で気になった建築
2024年5月に浜松に久しぶりに訪れ、街中や目的地の道中で見た建物など気になった建築があった。全部見てきた訳ではないが、派生して探し当てたものも含め記録しておきたい。先ずは、近代的な建物、そして歴史的建造物。20代の頃はあまり気にしなかったなああ・・・
浜松いわた信用金庫
まだ、私が二十代だった頃、担当のホテル現場にATMを作るというので、当時の浜松信用金庫(はましん)の担当者の方と設計図を基に打ち合わせをしたことがあった。あれから40年、浜松信用金庫と磐田信用金庫が合併して、浜松いわた信用金庫になっていた事を今回初めて知った。
浜松いわた信用金庫本店営業部
- 設計:日建設計
- 竣工:2023年
- 延べ床面積:15,971m2
- 外壁:テラコッタタイル、テラコッタルーバー(LIXIL)
2023年5月21日に浜松に行き、先ずは目立った建物というと、浜松城正面に見える浜松いわた信用金庫本店営業部の建物だと思う。ルーバーの使い方が隈研吾風ではあるが、日建設計によるものだ。浜松いわた信用金庫はこの本店以外にも建築デザインのモダン化に力を入れている様だ。
浜松いわた信用金庫湖東支店
- 設計:日建設計
- 竣工:2011年頃
- 延べ床面積:637m2
先ず太陽光発電パネルが目につくが、案外デザイン的な配置になっているので、思ったよりも美しく見える。
浜松いわた信用金庫於呂支店
建築設計:竹下事務所
浜松いわた信用金庫竜洋支店
- 設計:日建設計
- 延床面積:753.07m2
- 竣工:2019年12月
歴史的建造物
静岡銀行浜松営業部(旧遠州銀行)
静岡銀行浜松営業部は元々遠州銀行本店であった建物で、浜松出身の中村與資平によって設計され1928(昭和3)年に竣工した建物。遠州銀行は1948(昭和18)年に静岡三十五銀行と合併し、静岡銀行となった。中村與資平は辰野金吾先生と葛西萬司先生の辰野葛西建築事務所に勤め、その後主に朝鮮で活躍する。
ファサードには象徴的な柱列があり、所謂イオニア式の柱頭である事が特徴。イオニア式の柱頭は日本では上野の国立博物館や倉敷市の大原美術館で見られる。
木下惠介記念館(旧浜松市旧浜松銀行協会)
静岡銀行浜松営業部と同様に中村與資平によって設計され、1930(昭和5)年「浜松銀行協会集会所」として建設され、1946年に「浜松銀行協会」と名称を改められたそうです。木下恵介というと小学生の頃にみた木下恵介アワーの「おやじ太鼓」というテレビドラマをよく見た。テーマ曲と共におやじ役の進藤英太郎の演技がなんともいえなく痛快なドラマだった。
実は中は見ていないので、いつか機会があれば見てみたい。それにしても、20代に住んでいた東伊場からこんなに近いのに見に行っていなかった自分が恥ずかしい。
浜松鴨江アートセンター(旧浜松警察署庁舎)
- 竣工:1928年
- 延床面積:1,334.68㎡
- 設計者:不明
- 様式:近世復興様式
これも、20代だった頃住んでいた東伊場からこんなに近かったのに中に入ったことはなかった。
コメント