昭和な観光パンフレットの部屋群馬県の昭和な観光パンフレット

奥利根谷川温泉 向島館 昭和十年代:昭和な観光パンフ

谷川連峰群馬県の昭和な観光パンフレット
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奥利根谷川温泉 向島館 昭和十年代:昭和な観光パンフ

向島館

向島館

これは群馬県の谷川岳の裾野にあたり、上越新幹線の駅は無いが、上越線の水上駅から向かう感じになる場所。すでにこの向島館という旅館は無い様ですので、お気をつけてください。

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谷川温泉の場所

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古パンフレット内容

谷川温泉概要

谷川温泉概要

谷川温泉概要
谷川温泉向島館発行

東洋一の大トンネル有名な清水トンネルも開通し千古未踏の神秘境奥利根の絶景を今や満天下凝望の名勝地として興味の中心となりました。早朝上野駅発の急行列車にて美しき武蔵野平野を利根峡谷の絶景に浴ひ、九十余里を一飛びに三時間、早くも水上駅に着き、それより凡そ半道清き渓流に浴ひ床かしき小鳥の唄を友として、

いつか谷川温泉に着き、日帰りの御清遊も御宿りがけも御意のまま、眺め尽きせぬ春爛漫の桜花、緑りしたたる夏の青葉やほととぎす、錦織りなす紅葉の秋の千草や虫の音も幽かに過ぎて、白雪の分けて名高き、宏大無比の大スキー場を冬の王座と好評の四季折々の仙境に幾千代かけて皆様の御来遊をと只管お願い申上げます

幽か:かすか
只管:ひたすら

四季の行楽

四季の行楽

四季の行楽
谷川温泉向島館発行

四季の行楽

(春)

梅、桜、桃-四月中旬より五月中旬
つつじ、藤-五月中旬より六月中旬
石楠花(しゃくなげ)-五月下旬より六月下旬
ゼンマイ、ワラビ-五月下旬より

(夏)

新緑、五月下旬より釣魚。やまめ、いわな
七、八月の河鹿鳴く音に耳かたむけつつ、湯上がりの涼みもまた一入です。蚊帳不要。

(秋)

栗拾い-九月下旬より十月中旬
キノコ狩り-十月初旬より十一月初旬、椎茸、まいたけ、キクラゲ、シシダケ、ザツキノコ
紅葉-十月下旬より十一月下旬

(冬)

スキー-十二月下旬より三月下旬まで、雪質は軽い粉雪です。
第一スキー場。村の入口当館より三丁。初歩向きです。シャンツェ及び休憩所の設備あり
第二スキー場。(ホドノ)当館より四丁
直線一キロの滑走が出来ます。スロープに変化あり、初歩によく、熟練者によく、山岳スキーをやらるる方なら天神峠の大スロープにも大穴スキー場へも連絡出来るコースがあります。貸しスキー、乾燥室の設備があります。

河鹿(カジカ):カジカガエルの事。鹿の鳴き声に似ているカエル。でも、どちらかというと野鳥の鳴き声に私は聞こえます。

パンフの地図

地図 谷川温泉

地図 谷川温泉
谷川温泉向島館発行

このマップで見ると利根川沿いの上越線の水上駅に案内所があり、ご送迎があるらしい。そこから谷川沿いに道を登り、向島館まで行けるようだ。その先には帝大宿舎があったらしい。帝大という事は戦前ですね。

利根小唄

一、春は若葉に 雄蝶と雌蝶 雄蝶と雌蝶
宿りませうかネ アリァ谷川へ アリァ谷川へ
春になったら また来てね

二、利根はよいとこ、あの菅沼に、あの菅沼に
もやい小舟にネ、アリァ鱒おどる、鱒おどる
夏になったら、また来てね

三、利根はよいとこ、紅葉燃える、紅葉燃える
山の中でもネ、アリァ汽車が行く、
秋になったら、また来てね

四、利根はよいとこ、スキーの名所、スキーの名所
滑りころぶネ アリァ雪けむり、
冬になったら、また来てね

五、利根はよいとこ、郷土の誇りや、郷土の誇りや
養民地蔵やネ、アリァ鹽原多助、鹽原多助
史蹟たづねて、また来てね

 

塩原太助 - Wikipedia

向島館

向島館 谷川温泉

向島館
谷川温泉向島館発行

向島館

谷川温泉街の中心美しい帝大山、谷川岳を背景に清い渓谷美は清浄無比の温泉と相まって此の名境を彌が上にも崇高ならしめて居ります。弊館は新築開店日尚浅きにも不拘、尤も景勝の地を占めて居りますので、一度窓を開いて展望すれば谷川の全景一眸のうちに入り四季折々の綺羅錦繍(きらきんしゅう)のその中に岩に激する水の乱舞宛がら一幅の絵であります。

而も出湯は尤も量多く清浄無垢四十五パーセントのカルシュームを含み特に胃腸病、神経痛、リューマチス婦人病等によく如何なる難病も全快する霊泉であります。其の上弊館独特の御待遇親切、低廉をモットーとして偏に皆様の御来遊を御待ち申し上げて居ります故、御朋友様方御誘ひ合わされ御来駕御引立の程偏に願上奉ります。

尚長く御宿泊の節は特に御便利をはかり如何様にも御相談申し上げます。団体旅行はお手紙次第店員伺い御相談申し上げます。

向島館詳細

向島館詳細

向島館詳細
谷川温泉向島館発行

お家族連れの御滞在には御家庭の延長と致しまして、最も便利な伺式をお勧め致します。団体客は特に御相談に応じます。

御宿泊料

松 金二円
竹 金三円
梅 金四円

御中食料

金七十銭より金二円まで

湯元 谷川温泉場
向島館敬白
東京市向島区寺島町
曳舟亭経営
電話墨田 1403番(呼)

(水上駅より谷側まで約二十町自動車便あり)

汽車賃と所要時間(水上駅まで)
上野より 二円三十一銭 三時間半
長岡より 一円六十一銭 二時間半
季節季節により割引の便があります。

曳舟亭経営とある。曳舟亭という料亭を調べても現在は見つからない。多分、向島の花街にはたくさんの料亭があったと聞くのでその一つだったのだと思う。いずれ判明次第追加情報として入れてみたいと思う。

パンフ写真

剣ケ峰

吊橋

剣ケ峰
谷川温泉向島館発行

武尊神社〜武尊山〜剣ヶ峰山 周回コースの地図・登山ルート・登山口情報 | YAMAP / ヤマップ
北麓の武尊神社を起点に、最高峰である沖武尊と展望に恵まれた剣ヶ峰山をめぐる周回コース

吊橋

吊橋

吊橋
谷川温泉向島館発行

この川幅で吊橋と言えば、この辺りでは笹笛橋だと思うが、現在の形と違うが、付け替えられたのか、或いは全く違う橋なのか、どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、教えていただけますか?

向島館

向島館

向島館
谷川温泉向島館発行

座敷

和室

和室
谷川温泉向島館発行

最後に

パンフを見ていると、昭和の頃の谷川温泉にタイムトリップしそうになる。向島館も曳舟亭も現存しないようだ。これから又手がかりになるものを探していきたいと思う。どなたかアドバイスしていただける方がいらっしゃいましたら、お願いいたします。

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